ワイヤーフレームの色は、ウェブサイトやアプリのデザインプロセスにおいて重要な役割を果たします。
ワイヤーフレームは、コンテンツやページレイアウトの構造を視覚的に示すために使用されますが、その際に使用する色には、以下のような考慮点や目的があります。
目次
シンプルさを重視
ワイヤーフレームは基本的に、デザインのレイアウトや構造を示すものなので、シンプルな色が好まれます。
一般的に、グレー、黒、白などの中立的な色が使われます。
これにより、ユーザーやクライアントがレイアウトに集中でき、色彩が強調されすぎることがなくなります。
- グレー: 様々な要素(ボタン、メニュー、画像スペースなど)を識別するために使用されます。異なるグレーの濃度で強調することで、要素の重要度を表現できます。
- 黒と白: テキストや境界線に使用され、明確でシンプルな視覚的ヒエラルキーを維持します。
インタラクティブな要素の強調
ワイヤーフレームにおいても、ユーザーが操作する要素を強調する必要がある場合があります。
この場合、色を使用してインタラクティブな要素を区別することができます。
- 青: クリック可能なリンクやボタンを示すために一般的に使用されます。青は標準的なリンクの色としても認識されやすいからです。
- 赤やオレンジ: 警告やエラー、または特に重要なアクション(例: 削除ボタンなど)を示すために使われることがあります。
ワイヤーフレームのステージによる色の使い分け
ワイヤーフレームには複数のステージがありますが、それぞれのステージで色の使い方が異なる場合があります。
- ローファイ(Lo-fi)ワイヤーフレーム: この段階では、極力シンプルにし、色は最小限に抑えます。ここではグレーや黒のみでデザインされることが多く、構造に集中します。
- ハイファイ(Hi-fi)ワイヤーフレーム: デザインが進んで詳細な部分に入ると、ブランドカラーやUIデザインに近い色が導入されます。この段階では、色がユーザーエクスペリエンスに与える影響を確認することが目的です。
色の意味とアクセシビリティ
色には心理的な意味があり、それを意識してワイヤーフレームに反映させることが重要です。
また、アクセシビリティの観点から、色のコントラストや色覚異常者への配慮も必要です。
- 色覚に配慮: ワイヤーフレームを使用する際、色覚異常を持つユーザーが見やすいように、適切なコントラスト比を保つことが重要です。
まとめ
ワイヤーフレームの色は、シンプルさを保ちつつ、情報の優先順位やインタラクションを適切に示すために使用されます。
色の選択は、デザインの目的やステージによって変わり、アクセシビリティにも注意を払う必要があります。
ワイヤーフレームの段階では、基本的には中立的な色を使用し、必要に応じてインタラクティブな要素を強調する色を使うことが一般的です。
以上、ワイヤーフレームの色についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。