PHPにおいて、特定のディレクトリを基点にしていくつかの操作を行いたい場合、その基点となるディレクトリを取得するにはどうすればよいのでしょうか?
その答えが「ルートディレクトリの取得」です。
本記事では、プログラムの整理や環境間の移動を容易にするために、PHPでルートディレクトリを取得し、それをどのように活用するのかを詳しく解説していきます。
ルートディレクトリとは?
まず、ルートディレクトリとは何かを理解しておきましょう。
「ルートディレクトリ」とは、コンピュータ上で全てのディレクトリの最上位に位置するディレクトリのことを指します。
このディレクトリから他の各ディレクトリへのパスが始まります。
例えばウェブページを作る際に、サーバ上のプロジェクトの基点となるディレクトリを指します。
このディレクトリから相対的な位置関係で各ファイルやディレクトリの位置が定義されます。
なぜルートディレクトリを知る必要があるの?
PHPでの開発効率を上げるためには、絶対パスを使用することが有効です。
絶対パスを使用することで、ファイルの場所を一意に指定することが出来ます。
そのため、異なるスクリプトから同じファイルを参照する際に、そのファイルがどこに存在するのかを毎回考える必要がありません。
PHPでルートディレクトリを取得する方法
それでは、具体的なコードを見ていきましょう。
PHPにおけるルートディレクトリの取得方法は、主に以下の2つがあります。
$_SERVER[‘DOCUMENT_ROOT’] を利用する方法
$_SERVER[‘DOCUMENT_ROOT’]はPHPにおいて、ウェブサーバのルートディレクトリへのパスを取得するためのグローバル変数です。
$root_path = $_SERVER['DOCUMENT_ROOT'];
echo $root_path;
__DIR__ を利用する方法
__DIR__ は現在のスクリプトが存在するディレクトリへのパスを取得するマジック定数です。
$root_path = __DIR__;
echo $root_path;
まとめ
今回は、PHPでルートディレクトリを取得するための方法を紹介しました。
この知識を利用すれば、開発効率を上げるだけでなく、コードの可読性も高まります。
この記事が、皆さんの開発作業に少しでもお役に立てれば幸いです。
以上、PHPにおけるルートディレクトリの取得方法とその活用についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。